第2章 My♥Father!!

『......その百合ちゃんって子、父親からどんな虐待を？』



『......。』



太輔は宏光の問いに黙り込む。



『宏光......話を聞くだけでも胸が苦しくなるようなものだぞ？
あまり話を聞くのはおすすめしない......
太輔ですら、だいぶショックを受けたからな......』



『でも話を聞きたいんです！......何か、力になりたいんです......










俺と同じようになんないように......』



『『......。』』



太輔と施設長はお互いに顔を見合わせ......



『......わかった、お前にも話そう。
彼女が......どんな酷い目あったかを......』



『っ......』



『百合は父親から......











































性的虐待を受けていた。』














『っ！？』
(性的って......まだ小さい子をなぜ......)



宏光は大きく目を見開いた。



『っ......えげつねぇ話だろ？百合ちゃんは毎日のように......
その父親から虐待を受けてたんだよ......』



『元々父親による虐待は母親が受けていたものなんだ......
だが母親はさっきも言ったように耐えられず蒸発、
父親による虐待の矛先は.....娘である百合に向かった......。』



『っそんな......』



『施設に来たばっかりの頃は常に怯えていた......特に、
男の人に対してはな......』



『俺もその一人。ちょっと肩に触れただけでも部屋の角とかに逃げちゃうんだよ。』



『まぁ無理も...ねぇよな......』



『でも今じゃすっかり俺に懐いてるよ。
けど知らない人に対してはまだ恐怖心があるけどな(苦笑)』



『......。』