第1章 高校生
はるちゃんのことが好きだ。オレと付き合ってくれませんか‥‥?
はるちゃんのことが好きだ。オレと付き合ってくれませんか‥‥?
頭の中で、リピートされる。
突然のことで、頭が真っ白になる。
「わ、私も‥‥蒼先輩のこと好きです‥‥。」
それだけを言うのが精一杯だった。
「ほんとに!?」
「はい‥‥私でよければ付き合ってもらえますか?」
そういった途端に、蒼先輩の目が少し揺れた。
「オレさ‥‥受験生じゃん?
フツーのカップルみたいに、遊びに行ったり、ご飯食べに行ったり、できないんだよね‥‥。
オレ、まぁ結構レベルの高い大学目指してるから、勉強ばっかりになっちゃうと思う。
連絡だって、まめにできるかわからないし、
なかなか会えないと思う。
それでも、オレでいいの?」
そんなこと、気にしてたのか。
「何言ってるんですか?そんなの先輩を好きだって
自覚した時からわかりきってたことです。
それでも、蒼先輩が好きなんですから。
仕方ないじゃないですか!」
「そっか。そうだな。ありがと。
それなら、今日からもよろしくな!」
「はい!」