第4章 新しい性地
「一年、ちょっと来い!」
私が来たのを確認した澤村先輩は、新一年生を呼ぶ。
集まってきたのは、大きい二人と小さい二人?のコンビが二組。
それぞれ髪の色からオーラまで個性の強そうな四人だった。
一番かっこいいのは、この黒くて大きい人……?
及川先輩には敵わないけど。
私の視線に気づいたのか、その人はジッと私を見る。
「なんだよ。俺になんかついてるか?」
「い、いえ別に……」
なんか感じ悪そうこの人。
これで下手だったら笑い者だね。
でも、それよりも明らかに下手そうなのが二人……小ちゃいオレンジと、そばかすくん?
実力はわかんないけど、俄然青城に勝てそうな感じではない。
「さっき言ってたマネージャーだ」
澤村先輩の紹介を受けて頭を下げる。
「一年の真白シホです。よろしくお願いします」
「はっ……⁉︎」
は……?
声を上げたのは黒髪の身長のでかいこの中じゃイケメンな奴。
ん……何かおかしい?
それより、何か……どっかで見たことあるような気が?
「まさか他人の空似……」
ブツブツと言っている黒髪はボーッとしながらも再びアップをしに行ってしまった。
「お、おい影山待てよ!」
かげ、やま…影山……。
あれ…その名前どこかで……。
「影山……⁉︎」
その声に、影山は反応して超スピードで私の元に走ってきた。