第3章 逆らいの条件
「き、キスし……」
その時、脳裏に一瞬…岩泉先輩の顔が現れた。
【ウチには来るな】
そのメールで私は及川先輩を裏切った。
一度裏切った私は、大丈夫。
決心して唇をそっと近づけ、私からキスをした。
「……⁉︎」
口の隙間から、驚いたような先輩の声が聞こえる。
そっと唇を離すと、やっぱり及川先輩は驚いた顔をしていた。
「まさかシホが自分でして来るなんてね……でも、こっちはお預け食らった分焦らすほど余裕がないんだよ」
どこからかタオルを取り出すと、私の目が見えないように目元を縛られた。
そして、腕も上で固定されて縛られる。
どこかに繋いで縛ったらしくて、少しも動かない。
「いっきに片つけてやる」
どこから触れてくるかわからない恐怖で、ソワソワと体を震わせた。
「まずはどこがいいかなぁ?やっぱりおっぱいからかな?」
その感覚を待ちわびながら胸に緊張が走る。
「なんてね」
「やっ…あっ」
だけど、先輩が触れてきたのは下。
既に溢れてグチャグチャな秘部をいやらしい手つきで触ってきた。
予想外の刺激に体が大きく震えた。
「うん。結構濡れてるしもう挿れようかな」
指を三本ほど挿れて抜き出ししながら及川先輩は服を脱ぐ。
布のかすれる音が聞こえるだけで、たぶんだけど。