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【ハイキュー】大王様の奴隷〜命令H〜【R18】

第2章 別れと継続


ソファに隣り合わせに座った私達。


せめて何かあればよかったんだけど、冷蔵庫はもうコンセント抜いてあるから……。


「いきなりでごめんなさい」


「いや、俺も最後に会えて嬉しいし……ってすまん!違う、そーいうつもりじゃないんだ」


私達の間に沈黙が訪れる。


あの時のこと気にしてるんだ。


確かにあの時は、私達を苦しめる言葉だったかもしれないけど今は違う。


もうしばらく会えないから。


会えないのに飲み込んでなかったことにするのは、できない。


真っ直ぐに先輩の目を見て決心したのに、出てきたのは小さくか細い声だった。


「先輩、好きです。だから最後に先輩といたかったんです」


先輩は何も言わなかったけれど、私にキスをした。


あんなに体を交わらせたのに、初めてするみたいに先輩の唇は震えていた。


「首、付いてる」


そしてバツの悪い顔をしてそう言った。


首……。


「親いなくて良かったな。……ちゃんと、隠せよ」


……私って、最低だ。


首についている赤い印をなぞる様に、先輩はそっと首筋を撫で始めた。


及川先輩とシたこと。


きっと岩泉先輩は気づいている。


なんて言えばいい?告白するような私が、一時間前違う男とセックスしてたって……何も言えない。


言い訳したって、さらに悪い方向に行くばっかだ。


でもどうしよう。


どうにかしないと……。


先輩が軽蔑して帰ってしまう。そんな事態を避けることばかりを考えて汗が流れる。


「ごめ…」


「なあ。つけていいか?俺の…これの上から」


謝ろうとした私を遮って岩泉先輩は首に唇を這わせた。
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