第8章 青城のマネージャー
「そういえば混浴もありますよね?」
「あ、うん。でもそれがどうし……」
「「うおおお!シホさんや潔子さんと…おっしゃー!!!温泉サイコーだ!!」」
気にならさらないでください。
ちょっと活きのいい魚釣りをしてるだけなので。
「潔子さんお風呂上がりは一緒に浴衣きませんか?」
潔子さんを使えば楽勝。
私の意図に気づいたのか、潔子さんも乗ってきた。
「そうだね。浴衣で卓球とかもいいよね!シホちゃん、一緒にしよっか」
「はい!あ、誰かと組んでダブルスとかもいいですよね〜。やっぱり潔子さんは“臨機応変に対応”できて、“頼れる”……“つまらない事”でショボくれない人がいいですよね」
「そういうシホちゃんは“怒らなくて”、“優しくて”、“その時を楽しめる人”が好きでしょ?」
お互い皆の欠点を言いながらグサグサと心をえぐっていく。
潔子さんパワーにやられちゃえばいいんだ!
どうかな?と皆を見ると、それはグサリと目に見えないのが刺さっていてダメージを受けていた。
そして、突然ムクリと立ちたがるとニッと笑顔を見せた。
なに……⁉︎
「……が…ぃ」
「え……?」
「練習できないのがナンボのもんじゃあぁーい!!!」
えっ、ええぇぇ……⁉︎⁉︎
いきなり……!効果覿面すぎて恐ろしいです。
「どうせ今更練習に予定変わんないなら、楽しんだ方がいいよな!」
「温泉だもんな、温泉」
「三ツ星だから仕方ないよな」
何にせよとりあえずOK。良かっ……
「「温泉バンザ……!!!」」
「うるせえわぁ!!!」
くない!良くない……!
一番うるさい烏養コーチの雷が落ち、従業員が駆け寄ってくる始末。
騒ぎすぎるの、逆にやばい……かな?