• テキストサイズ

Dye D? 3

第25章 喪失  4






雪の言葉に錦戸は答えた



錦戸「それって希望に

勝てなかったって事か?」



その言葉に雪は頷いた




雪「だから、私たちは

助けにきてくれると信じていたら

相手は手をだせない・・・」




その言葉に安田は嬉しそうに反応した




安田「そうやな、アイツらが

俺らをほっとくわけないなぁ」




その言葉に雪も微笑みながら頷いた



錦戸「誰よりも負けず嫌いの

リーダーがおるから、ほっとかんよ」


錦戸は言いながら笑ったのだ

それに続くかのように


安田「愛する人を

必死で守ろうとする男もおるし

今頃、オロオロしてるでぇ」




その言葉で雪の顔が赤くなっていった



錦戸「あと、誰よりも勘がよくて

クールな振りしてるけど

仲間思いの男もおるしな」




安田と雪は頷いた



安田「めっちゃ責任感強いヤツもおるで

たぶん、雪をこんな風にして

今にも乗り込んで来るかもな」




安田は嬉しそうに笑っていた




錦戸「誰よりも優しいのに

めっさ気の弱いのに

仲間の為にはめっさ強いヤツもおるで」





錦戸はみんなを考えていた

これが希望だと知らずに




今、三人は自分たちを心配して

助けに来てくれる仲間を思って

未来を恐怖から希望へと変えていたのだった



今の自分たちの闇が少しだけ

晴れるのを三人は感じていたのだった



/ 291ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp