第23章 喪失 2
大倉は横山を思って口を開いた
大倉「一日は長いね・・・・・・」
大倉は人間である横山を
悲しそうに見つめていた
そんな大倉を励ますように
横山「働いてたら直ぐやで」
そう横山は大倉に告げると
ミナが食べ終わっている皿を静かに引いて
働き始めた
大倉は、そんな横山を見て
優しくミナを誘導するように
席に座らせて食事の続きをさせたのだった
大倉は食事を続けているミナの背中を見ながら
今日一日を思って不安になっていた
雪が一日耐えられるのだろか?
錦戸と安田は無事なのだろうか?
今の自分には無事を祈る事しかできない
その祈りが神に届く事はあるのだろうか?
もどかしさに一人耐えていたのだった