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Dye D? 3

第23章 喪失  2













 ミヨは夢を見ていた




それは小さい頃の二人だった・・・・





母親に厳しくダメだと言われていたのに

ミナの二人で家の近くにあった

川に遊びに行ってしまったのだ






その日は暑かった

夏が始まったと感じていた




二人は

この前、買ってもらったばっかりの

色違いのリボンの麦わら帽子を被って

河原を歩いていた



本当に暑かった

だから、少しでも涼しくなりたかった



子供だけでは

絶対にダメだと言われていたのに

水に足を入れた

気持ち良かったすごく



だからお互いに水を掛け合って

ふざけ始めたのだ




とても楽しかった

水でふざけるのは





ミナの一緒ならいつも楽しかった

何をしても



その時

突然だった風が吹いて

ミナの麦わら帽子が飛んだのだ




ミナの帽子は風に飛ばされて

川の真ん中の方に落ちて静かに浮かんでいた





ミヨは何も考えずに

帽子を取ろうと足を進めた

自分と同じ帽子に向かって





そこが深みになっている事すら知らずに・・・・








ミヨは飛び起きた


荒い息で全身に冷や汗をかいていた



ミヨ「・・・・・私」




その時にミナは自分の部屋でない事に気が付いた




ミヨ「こ、ここは・・・」




昨日の自分の記憶を辿った



ミナと幻のチケットが当たってホテルに来た



ミヨ「・・・・ホテルなんだ」



ミヨは静かにベッドから降りると

部屋のマリアの絵に向かった


そして、絵を見つめ呟いた









ミヨ「私は、あの時・・・・・

死んでいたのかも・・・・」




ミヨは昔の記憶の破片が頭に刺さっていた

それが重くミヨの心を不安にさせていのだった






そして、ここに来たことが運命であると

ミヨは察したのだった
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