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Dye D? 3

第22章 喪失  1









 ロビーには一人座って

丸山はパソコンを操作していた




そこに村上がやって来ると

どっかと無理矢理に座ったのだ





村上「マル、何を知っとるんや?」



村上は自分の胸にあるモノを

唐突に聞いた





丸山「・・・何の事?」



意図がつかめない丸山は

驚きながら答えると



少し不機嫌な顔に村上はなった




村上「横の事や」



ストーレートに聞いてくる

村上に丸山は少し困った顔を見せ





丸山「横山くんの事って?」





惚ける丸山に村上は更に睨みながら





村上「昨日からの横は何かおかしいやんけ?

何があったんやろ」




丸山には村上の心配が

痛いほど胸に刺さっていた

しかし言うわけにはいかなかった







丸山「僕は何も知らないけど

横山くんにも色々とあるんじゃない?」




そう冷たく告げると

これ以上関わりたくないのか

パソコンの画面に顔を戻した



その態度に村上の怒りを顕わにし

大声をだしたのだ





村上「俺ら、仲間やろ!

なんで隠すんや!」




そう言うなり

丸山の胸ぐらを掴み睨み続けたのだ


そんな村上に丸山は抵抗する事はなかったが

冷たい目線を見せながら告げたのだ





丸山「仲間だからって

何でも話せるとは限らないよ」





丸山も横山の秘密を守る為に

一歩も引く気はなかったのだ




二人は無言で睨み合って

どちらが引くこともなく

時間だけ過ぎていると



そこに静かな声が響いたのだ





渋谷「喧嘩するやったら水を掛けんで・・・」



そういつの間に来たのか

渋谷は二人に言うと

ロビー奥の部屋にそのまま行こうとした




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