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Dye D? 3

第44章 悪戯







渋谷と丸山が部屋に入ると



大倉と村上が

眠っている横山を心配するように

囲んで立っていたのだ




渋谷「どなんしたんや?」




渋谷の言葉に大倉が静かに首を振った

そして村上が言った



村上「なんもあらへんけど

ホンマに目を覚ますんかなってな」



その言葉に渋谷は笑いながら


渋谷「こいつが目を覚まさん方が

笑えるわ」



丸山はその言葉を聞いて笑いながら言った



丸山「負けず嫌いだもんね・・・」



その言葉を聞いて大倉も微笑んだ



大倉「驚くぐらいにね」


すると村上まで笑いながら



村上「俺らが心配するのも

余計なお世話かもな」



他の者が元気になったのを感じると

渋谷は奥にある

自分専用のソファーに

転がるように倒れたのだ



その姿を見た村上が心配するように



村上「すばる、お前もお疲れなんか?」


心配する村上をチラッと見ながら




渋谷「眠いだけや・・・

死臭で臭くてな」


そう言うと目を瞑ったのだ


村上「死臭?」


不思議そうに聞く村上に丸山が言った



丸山「俺たちは個々で能力が違うみたいだね」


その言葉に大倉が反応した



大倉「得意不得意があるってこと?」



その言葉に村上が納得する



村上「すばるは

その死臭を感じられるって事か?」




そう言うと眠りかけの

渋谷を見た



丸山「そうみたいだね・・・」



そう言うと丸山も微笑んだ




すると村上は突然

思い出したように言った



村上「そやマル

そっちはどうやったんや?

双子の片割れや!」



村上に声を掛けられて

丸山は少し寂しそうな顔を

見せながら言った



丸山「また一段と

胸の黒い影が強くなっていたよ」



村上「そっか・・・

それが臭うんかな」


そう言うと

目を瞑っている渋谷を見た




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