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Dye D? 3

第44章 悪戯






 渋谷が一人で廊下を歩いていたら

後ろから丸山が追いつくように走って来た



追いつくと渋谷に声を掛けたのだ



丸山「あの子の気持ちには

気が付いてるんでしょう?」




その言葉に渋谷は丸山を見た

その視線を受けて

丸山は微笑んだ




渋谷「なんやねん?」



渋谷は照れ臭そうに笑って答えた



丸山「本当に悪い人だね・・・・」



丸山は静かに言った



渋谷「それが俺やし」




悪びれもせずに渋谷は言う

丸山は前を見続けている

渋谷を見つめた



丸山「本当に不器用だよね

すばるくんはさ・・・・」



その言葉に反応するように

渋谷は俯きながら言ったのだ




渋谷「俺にはあの子を

抱きしめる事は出来んからな

こんな化けもんはさ・・・・」




丸山は感じていた

この男は自分の身の上を

一番受け入れているために

闇に染まっているのかもと・・・




丸山「・・・そうか」



丸山は悲しくなり深紅の瞳を揺らしながら

静かに俯くと

その丸山の姿を見ると

無言で軽く丸山の背中を叩いたのだ



叩かれた事で丸山の顔が上がる

すると渋谷は



渋谷「俺は仲間が居ればええし・・・」




そう言うと笑ったのだ


その言葉に丸山も微笑み



丸山「僕もだよ・・・」



嬉しそうに渋谷と肩を並べて歩いたのだ




そう他の仲間が待っている

いつものロビー奥の部屋に






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