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Dye D? 3

第43章 血









するとボスが突然

横山に告げたのだ



『お前の中には

神の血が入っているだろ?』





横山はボスに冷たい視線を向けた

ボスはその眼光を臆することなく言った




『俺にはわかる・・・・』



横山は目線を逸らさずに

言ってのけたのだ




横山「俺は

この血を誇りに思ってる」




その言葉を聞いた

ボスは思いだしたかのように



『お前か・・・・

神と対決した馬鹿は・・・

噂で聞いた事がある・・・』



そう嬉しそう言った



横山「馬鹿って・・・」




横山は自分の言われように

笑って答えた




するとボスが真剣な表情になり言った


『俺ならその血を消せるが・・・・』



横山は深紅の瞳でボスを睨んだ




『やはり拒否をするか・・・・』




その言葉に横山はしばらく沈黙した





横山「もちろん・・・」




そう言って

自分の流れている血を感じるように

手首に視線をやったのだ



『なら、戻って

あと半日は

人としてたえなきゃならない・・・』



その言葉にも横山は納得するように


横山「それは、覚悟のうえや」



その言葉にボスは訊ねたのだ


『強き吸血鬼よ・・・・

なんのメリットもない身体を

何故に否定しない』



その問いに横山はサラッと答えたのだ


横山「これは俺の運命なら

それすら乗り越えてみせる

それだけや」




その言葉にボスは静かに頷いたのだ



『あの鏡を好きに使え

お前なら許可する・・・・

いつでも困ったら力になる・・・』



その言葉を聞いた横山は頭を下げて

静かにボスの前から去って行った




ボスは自分の元から去って行く

横山の背中を見ながら

呟いた



『アイツがいる限り

こっちは忙しいだろな・・・・』



そう言うとフロントの奥に戻って行ったのだ



横山は部屋に向かって足を進めていた

安田と錦戸と雪を元の世界に戻す為に

自らの命が危険になっても

仕方ないと覚悟をしながら



仲間の元に帰る為に

動き始めていたのだ




そして向こうの仲間の助けるために

戻る事を決意していたのだった



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