• テキストサイズ

Dye D? 3

第42章 カード






その様子に大倉が心配して駆け寄る




大倉「頭が痛いの?

大丈夫?」




ミナは首を振って答えた



ミナ「・・・・何もわからないの

何がしたいのかすら・・・」



そう苦しそうに言ったのだ



その言葉を聞いた村上が

怪訝そうな顔をする



村上「自分の事やのにか?」





ミナは不安な顔をして男たちを見つめていた




なぜ、自分の事が分からないのだろ

どうして、こんなに記憶がないのだろ

その恐怖に顔が青ざめていくのだった



すると大倉がミナの背中を

そっと撫でながら



大倉「今は、混乱してるのかも・・・

少しゆっくり休んだらどう?」



その落ち着いた声のトーンに

ミナの心は落ち着いていく気がした

救われている自分を感じたのだった




ミナ「・・・・そうですね」




静かに頷くと

またベッドに入った


その姿を見守っていた

村上がため息をつくと



ミナ「・・・あの、ミヨは?」



その言葉に大倉と村上は顔を見合わせた後に

村上はミヨに告げたのだ




村上「もう、休んでるで・・・」





村上の言葉に

ミナは少しだけ微笑むと



ミナ「そうですか・・・・」




そう言って

ゆっくりとベッドに潜ったのだ



その様子を見た大倉は

村上を誘導するように部屋を出る事にした




大倉「・・・・ゆっくり休んでください」





その言葉を残して部屋を出たのだった





部屋に一人残されたミナは考えていた




この屋敷に来てから

自分に起きている出来事を



吸血鬼がいる非日常なのに



この恐怖する出来事を

ミナは何故か受け入れている

自分がいたのだった





深い闇にのまれながら

これが運命だというかのように

覚悟している自分がいたのだった






/ 291ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp