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Dye D? 3

第37章 動き出す






 左右逆の狭間の世界のキッチンで

横山と錦戸は静かに壁にもたれるように

何かを待つように立っていた




錦戸「なぁ、いつまでこうしてるん?」



錦戸は

この待っている事が退屈だったのだ

何をする事もなく

横山が反対に書いた文字の

手紙をキッチンの台に置いているのを

二人で見つめ続けていたのだ




錦戸に聞かれて

横山の口がゆっくりと動いた




横山「それは、紙が現れるまでや」




横山は唇を触りながら言うと



錦戸「俺、ヤスの方を

選んでたら良かったよなぁ・・・」



そう嫌味ぽく横山に言うと

冷たい目つきで

横山は呆れるように言ったのだ



横山「お前は俺と一緒や

ここで

アホな事をされたら

本気で困るからな」


錦戸は怒りを怒りを現しながら


錦戸「はぁ、

俺には見張りがいるん?」


そんな錦戸を横山は

馬鹿にするように笑いながら




横山「お前には前歴があるからな

見張っとかな怖いしな」




その言葉に錦戸が大きなため息をついた

今は横山に勝てそうにないと思ったからだ

その時だった

錦戸はある異変に気が付いたのだ





錦戸「なぁ、現れたかも・・・・」




錦戸はあるモノを見つめていた

その事に横山は反応するように




横山「やっと来たか・・・」


そう言うと

目の前に現れた紙に

ゆっくりと近づき手にした


錦戸も顔を覗かせて

手紙を見ようとした




すると錦戸は手紙を見て驚いた



錦戸「ちょ、なんやこれ?

読まれんやん・・・!」



錦戸が目にしたのは

文字が反対になっている手紙だったのだ




すると横山はため息をついて



横山「亮、大丈夫やで・・・・」




そう言うと窓まで歩いて行くと

突然カーテンを開けると

窓に手紙を映したのだ




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