• テキストサイズ

Dye D? 3

第36章 手紙








丸山たちはそんな二人の

食事を調理室から見守っていた



渋谷は少し口の端を上げながら言った



渋谷「・・・・ほんまに

記憶が消えてるな」




その言葉に他のメンバーが

無言で頷いた




丸山「でも、昨日の事は覚えてるね」




丸山は瞳を深紅にしながら言うと




大倉「でも、

今回の横山くんの事は忘れてる・・・

でも人数が減っているのは理解している」




みんなの話を聞いていた村上が



村上「それってさぁ

何か切っ掛けがあったんかな?」



村上の疑問に渋谷は呟いた



渋谷「きかっけな・・・」






すると小さく微笑みながら



丸山「でも、ミヨさんの方は

少し覚えてるというか

忘れきれてないみたいな

様子だね・・・」




その言葉に皆は頷いた



渋谷「しかし

ミナは完全に都合のいい事は

忘れてるか・・・」



渋谷は納得するように笑った




大倉「そうだね・・・」



何かが見えてきた気がした



この二人には何があるのだろうか?

この記憶の忘れ方に意味があるのだろか?


誰もが考えていた時だった

大倉が思い出したように



大倉「そう言えば・・・

水の事故で命を落としたかもって

言ってたよね?」




大倉の言葉に渋谷も思い出したように



渋谷「おん、そん時に

助けてくれって言ってたな」



大倉に反応するように渋谷が言うと



丸山「その助けても

忘れてるなかなぁ・・・」


丸山は呟くように言うと

大倉は寂しそうに俯いた



すると、何かを思いついたように



村上「その話からすると

どっちかが死神に

追いかけられてるって事か?」




村上の単純な言葉に

丸山は笑いながら



丸山「そんな単純なのかなぁ?」

丸山に笑われて照れながら村上は言った



村上「なんやんね?」



少し怒った顔の村上に丸山は笑いながら

首を振って答えた


/ 291ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp