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Dye D? 3

第36章 手紙





すると丸山は後ろの台に

オレンジジュースを置くと

二人に言ったのだ





丸山「我々はホテルの従業員です

お客様をもてなす事が

仕事なんで・・・」





そう言うと二人に頭を下げて

奥の部屋に下がって行ったのだ








食堂はミヨとミナの二人きりになった




ミヨだけになったので安心してか

ミナは突然に大きな声で言った



ミナ「何よ、まったくさ

昨日はあれだけ手伝わせて!」



ミナは完全に怒っていた



怒りながら

目の前の食事を口にほり込んでは

次から次へと食べていった




しかしミナの目の前に座っている

ミヨはナイフとフォークを

手にして止めたまま

目の前の食事を見つめていたのだ



その姿を見たミナは声をかけた



ミナ「早く食べないと冷めちゃうよ!

本当にとろいんだから」




その言葉に反応するように

ミヨはミナを見つめた




ミナはミヨの強い目つきに驚いた反応をした




ミナ「なに?」



ミナの問いかかけに

ミヨは小さい声で言ったのだ




ミヨ「・・・・私たち

何か大切な事を忘れているのかも?」




ミヨの言葉にミナは不思議そうな顔をした




ミナ「忘れているって何を?」



ミヨは頷いた

しかし言葉を続けたのだ





ミヨ「・・・私、所々の思い出の記憶が

繋がらない気がして・・・・」




ミナはミヨが

何を言っているのかが分からなかった




ミナ「ねぇ、何を言っているの?

記憶が繋がらないって何?」




ミナの言葉にミヨは口を噤んでしまった






ミヨは自分の胸にある

大きな理由の分からない

不安の渦を感じていのだった




ミナと一緒にここに来たのには

大きな意味があったはずなのに

それすら思い出せない

自分が不安で仕方なかったのだ





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