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Dye D? 3

第36章 手紙







 ミナとミヨは

丸山と大倉に連れられて食堂に来ていた



美味しそうな食事を目の前にして

二人は不思議な気持ちだった






従業員たちの数が減っているのに

彼らは何事もなかったかのように

自分たちに料理を出していたのだ




昨日の夜には必死で探していたのに


日が暮れたのに

探すこともしていない


それは

仲間の事を忘れたかのように

彼らが吸血鬼である事が嘘のように



普通のホテルの客のように

接客をしていたのだ




その事実に不安に感じたミナが

隣に立って自分のグラスに

オレンジジュースを入れている

丸山に声をかけた



ミナ「こんな事をしていて

いいんですか?」



その言葉に丸山は怪訝そうな顔を見せた



その顔を見たミナは

続けて口を開いたのだ



ミナ「仲間が消えているんですよね?

なのに何もしないで・・・・」




その言葉を聞いた

丸山は静かに微笑むと




丸山「お客様には

関係のない事ですので・・・」




そう言い一歩後ろに下がったのだ



その言葉に


ミナは顔に怒りを表したが


ミヨは悲しい表情になった





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