• テキストサイズ

Dye D? 3

第30章 喪失  9








横山は扉に立っている二人を

交互に見つめながら静かに言ったのだ




横山「どちらが

賽の河原まで行ったのですか?」






横山の言葉に

二人の顔色は一瞬で変わったのだ




ミナ「賽の河原ってなに?」




ミナは震える声で横山に聞いた

横山は態度を少しも変える事無く

冷静にミナに言った




横山「死人が行く場所ですよ」




そう言うと妖艶な微笑みを見せたのだ




ミナ「死人!!!!!!!!」




ミナの驚きは大きくなっていたのだ


横山が何を言っているのか

全くわからなかったのだ




しかしミヨは苦しそうに俯いた



その一瞬の様子を横山は見逃さなかった



二人の答えを誘い出すように

横山は更に声を強めて言ったのだ




横山「で、どちらが行かれたのですか?」





横山の冷たい言葉にミナの怒りは

強くなっていった




ミナ「私たちのどっちかが

死んだというの?」




ミナは怒った口調で横山に向かって言ったのだ




横山は目の前に来たミナを無視するように

返事の催促をしたのだ




横山「どちらなんですか?」




その態度にミナの怒りは大きくなる





ミナ「何を言ってるの

私たちは生きています!!!!!!!」




ミナは大声で言った

しかし横山はあくまでも冷静にミナに言ったのだ





横山「しかし私が聞いた話では・・・・」




その時だったミヨが静かに口を開いたのだ





ミヨ「私です!!!!!!!!」




その言葉にミナは驚きながら見た


/ 291ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp