第29章 喪失　　8

渋谷の言葉を聞くと

考えがら横山は呟いた


横山「命を落としてたか・・・・」



横山は渋谷の話に興味を持ったように

妖艶な笑顔を見せた



その横山の表情を見た丸山は



丸山「子供の時に川で溺れたらしい

その時に・・・・」


そっと言葉を付け加えた



横山「そん時は

死ぬ時ではなかったんか？」



横山の言葉にみんなは驚きの表情を見せた





横山「じゃなかったら死んでたやろ？

それか、俺らみたいに契約したかやな？」




その言葉に丸山の身体が反応した


自分たちの過去を思い出したのだ


哀しみの表情を見せる丸山を察した

大倉は優しく肩を慰めるように抱きしめた



しかし、そんな二人に気にする事無く

他の者は話を続けた




渋谷「契約ねぇ・・・・・」



渋谷は天井を見ながら考えるように呟いた



村上「契約やったら、誰とやねん？」



村上は疑問を口にすると



横山「もちろん、死神やろ？」



その横山の言葉に村上は驚いた

自分が扉の向こうだったが

あの恐怖を村上は思い出していた




村上「死神と契約できるんか!!!!!!!!!」




青い顔をしている村上に

横山は少し笑いながら





横山「まぁ、それは知らんが

もちろん推測やで」



横山の言葉に村上はため息をつき



村上「推測かよ・・・・」



村上には話は難しかったのだ