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Dye D? 3

第29章 喪失  8






 日も傾き始めた頃に

横山と村上は資料室から

ロビー奥の部屋に戻って来た



二人が部屋に入ると

大倉、丸山、渋谷が待っているかのように

部屋で静かに過ごしていたのだった



三人の顔を見て

少し驚くように横山は静かに口を開いた




横山「・・・・どなんしたんや?」



言葉を掛けながら

三人の前に静かに立った




丸山は立っている横山を見つめて


横山が人間に戻ったのを確認すると

悲しそうな瞳を見せた





自分を静かに見つめている丸山に

横山は微笑んで答えた




横山「・・・そない心配すんなって」



横山は声をかけながら

肩を叩くと丸山は小さく頷いた




渋谷は横山を見て

小さく苦笑いした


渋谷は何も言わずに理解したのだろ


それが彼の言葉だと横山は受け止めた



横山が静かにソファーに座ろうとした時だった

後ろから村上が顔を出し




村上「なぁ

ゲストは、どないしとるんや?」



その言葉に大倉が静かに口を開き答えた



大倉「今は、部屋で過ごしてもらっている

それより・・・・・」



言いにくそうに大倉は口ごもってしまった



その大倉を横山は静かな瞳で見つめ

言葉を待っていた


しかし大倉はそれ以上

言えずにいると

それを察した渋谷が口を開いた




渋谷「ゲストの一人が死に取りつかれてる

過去に一回

命を落としてたわ

雪はそいつの代わりに

どうやら連れてかれたみたいやな」





簡単に横山に説明すると

渋谷は眠そうに

ソファーに寝っ転んだのだ



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