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Dye D? 3

第29章 喪失  8





子供のように拗ねる村上に

大倉も微笑みながら



大倉「ここでの話は全て

推測になるよね?」



大倉の言葉に合わせるように

丸山も言葉を付け加えた



丸山「話を聞いていても

本人の記憶が消されてるしね

推測していくしかないよ・・・」




そんな中に渋谷は空気を変えるように

発言したのだ



渋谷「やけど・・・

ほんまに都合のいいように

忘れてるんやよなぁ・・・」




その言葉に横山の表情は変わる



渋谷「それに俺は

あの周りに取り巻く

黒い霧みたいなのを

全て死神の力とは考えられん気がするねん」



その言葉に丸山が反応した



丸山「特に胸の辺りが黒いんだよね・・・」



二人の言葉を聞きながら

横山は考え込み始めた



考えてる横山の横に座っていた

村上は元気よく言った




村上「でも、胸が黒いんやったら

命がって事なんちゃうんか?」



村上は自分の心臓辺りを

指で指しながら言うと




渋谷「雛、それは一概にちゃうかもやで?」



渋谷が意地悪気に村上に笑った

渋谷の言葉に村上はムッとした表情で


村上「すばる、どういう事なんや?」



すると今度は大倉が

静かに口を開いた



大倉「人は傷ついた時に胸が痛むでしょう?

本来、考えるのは脳なのに・・・」



大倉の言葉に村上が頷く

大倉に続き丸山も説明する




丸山「胸の部分が黒いというのは

そこに大きな悩みを抱えてる事も

考えられるんだよ

黒い闇をね・・・・」



大倉と丸山の説明に納得した村上は

感心するように頷き




村上「なるほどね・・・

胸が黒いにも色々あんねんなぁ・・・」



感心している村上に

渋谷は小さく笑ったのだ

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