第24章 月
あっという間に午後
んー、練習試合、何だか皆噛み合ってなかったけど、きっと、これから、かなあ
成長過程、って言えばいいのかな、私もね!成長するかもしれないしね!!!身長とか!!身長とか!!!!!
皆が上手くこう噛み合い始めたら、きっと
体育館と校舎をつなぐ長い渡り廊下を歩いていると、目の前にリエーフ君の姿が目に入った
あ、カゴ持っている、私もね、なんと聞いてください!!!
籠のところに工夫してあってこうリュックみたいにして貰ったから、お手伝い出来る様になったんですよ、ふふん
『リエーフく「リエーフ、勝負だーっ!」.....ぇ』
目の前でホースでリエーフ君が水を掛けられてる
「これでどうだ!!!「ギャー!やめれーっ!!!」って、ももこ先輩!???」
『ぶぶっ!!!』
「「「「..........」」」」
おずおずと目を開けるも身体がびしょびしょである、え?しょーよーにホースで水掛けられた感じですね、これ
「......」
『わッふ、え、け研磨、これ』
後ろから突然赤いジャージが掛けられる、あれ、研磨いつのまに
「.....暑いと思うけど着てて」
『いや、でも』
「リエーフ、次、試合だから急いで着替えて集合」
「う...ウス!!!」
背筋を伸ばして慌てて駆け出すリエーフを見て、日向が慌てたように濡れたTシャツをしぼりながらこっちに掛けてくる
「すすすすみません!俺のせいで!!!!研磨もごめん!俺が勝負だなんて言ったから!!」
がばっと深々とお辞儀をされては謝られる
『え、大丈夫大丈夫!』
しょーよに笑いかけては、こちらを見ていた森然の人にも軽く会釈する
「行こう」
『あ、うん!しょーよーも行こう』
「あ!俺が!お詫びにカゴ持ちます!!!!」
『え、ほんと、大丈夫だから!気にしないで!!』
すると、少し前を歩いてる研磨がじっと見るように森然の人を見てるので不思議になってそちらを向くとまた森然の人と目線があった
また会釈しようとすると
「ももこ、早く行こう」
『あ、うん!!』
森然の人達はというと
「なあ、お前ら見たか」
「ああ、透けて見え、ひいっ!」
「なに変な声だし、ひえっ!」
「音駒のこっち睨んでないか、え?こっち見てたよな??」
「と、取り敢えず俺達も行こう!」
「「ああ」」