第1章 可笑しな目覚め
考えれば考えるほど謎だらけ。
しかもその謎は、どう足掻いても解決できそうにない
うーん…
私のこの状況をどう説明しようか?
とにかく今は2人の表情を伺うことしかできなかった
臨也はずっと、座ってるシズちゃんと、膝枕される私の前に立っていた
すると突然ソファの後ろにまわる
「ぎゅ。」
可愛らしく「ぎゅ。」なんて言いながら後ろからシズちゃんを抱きしめる臨也…
臨也ってそんな可愛い声出せんのね…
それで、なんでシズちゃんは照れてるのさ…
これはもうなんだ、その、どこかの誰かさんが描いた薄い本のワンシーンみたいだ…
「俺たちに子供ができたとでも思ってみようよ」
「…っ」
きたあああああああああああああシズデレ!!!
なにそれ…!!
臨也嬉しそうだしシズちゃんデレてるし私嬉しいし、
一石三鳥!
「君はそれでもいいかな?」
後ろから抱きついたまま、私の方を覗き込んでくる臨也…
あぁ…イケメンだ…
これはオイシイぞ…(ˆpˆ)
いいアングルだ…
これはいいイザシズだ…
「はい、喜んで!」
「居酒屋の店員みてぇだな」
シズちゃんが私の頭を撫でながら笑いかけてくる
こ…れ…は。
俗に言う逆ハーというやつですかね!!
そのあと私たちは色々話した
ソファに3人で座って、私は真ん中で。
「そっか、ちゃんか」
臨也にと呼ばれる幸せ
至福のひととき。
「俺たちのことは…どう呼んでもらおうか」
「シズちゃんはそのままでいいよ。もそう呼んでたしね」
「臨也は?」
「俺は…臨也…くん?」
「ママでよくね?」
「おい」
ママ…!!!!
ということはシズちゃんがパパか
おお、シズイザか。
ハッとした
しっくりきた…
でもそれは流石に無理だった
結局シズちゃんはシズちゃん
臨也は臨也くんと呼ぶことになった
そしてわからない私の年齢…
2人曰く、推定4歳児。
うう…できることなら女子高生のままここに来て、女子高生の状態でちやほやされたかった…
でも、とっても幸せ。