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【HQ】バンパネラカンタービレ【R18】

第44章 暁の明星


「初音」
及川が温室にいた部長を呼ぶ。

「ん?バレー部、どしたん?花かい、花なら、」
「いや、つむぎは?」
言葉をさえぎって云う。

すると彼女と共にいた生徒も振り向く。
「園芸部は今『私と初音さまの二人しかいません』」
小柄で髪が長い。
ほっそりとして肉付きの薄いのが服の上からでもわかる肢体一一。

それは誰かに、だれ、かに…………、




「そう。園芸部は蓼科と私しか今はいない」
石和も云う。
その、――紅い眼が凝っと、一人一人の顔を舐める。
まるで焼き焦がす様な紅い眼が。
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