第41章 sky date.
屋上の奥の給水タンクの裏だけ少しフェンスが破られているので、そこから外に出て置いてある室外機の陰にじゃがみこんで何とかやり過ごした。
までは良かったんだけど、私を見つけられなかった彼女は屋上の鍵をかけていってしまったのだ!
身から出た錆とは云え困る。
屋上には滅多に人が来ないしさてどうしたもんか。
途方にくれたけど、とりあえず今できる事はない。
だから私は妄想の世界に足を踏み入れたのだ。
世界が終わる日。
私はどうするのか。
私の周りの人はどうするのか。
そんな事を動くのも面倒くさくて屋上の隅で考えていた。
授業中だから勿論屋上から見える廊下には誰もいないし、私がいる棟はグラウンドにも面していないので助けも呼べない。
それでもいつか誰か下を通るかもしれないし、昼には誰かここにくるかもしれない。
焦ったら余計状態が悪くなりそうだからそんな風に気軽に構えていた。