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【HQ】バンパネラカンタービレ【R18】

第39章 放課後 Date.


「血、良いよね?」
あ、それ?
「はい」
キスの余韻でぼーっとしながら云う。

「じゃ、早速」
花巻先輩がはずんだ声で云い…私の手首が噛まれる。
その感触に体がびくっと震える。

だ、め。
気持ち、良くなる…。

しばらく血を吸われて…牙が抜かれると体が再び震えた。 

「ごめん、やっぱり我慢できなかった」
我慢してくれてたんだ。
そうだよね。

「岩泉には、内緒、ね」
唇に指を当てられドキッとする。
今の私は血を吸われて断るなんて無理で。

「はい。内緒にします」
まあ、最初から内緒にするつもりだったしね!
内緒、内緒、岩泉先輩に内緒。

岩泉、先輩一一。
思い出しただけで目頭が熱くなる。

又かすむ視界をそのままに目をつぶってキスをした。
どんな顔をしているか。
知りたいから普段はこっそり開けてみたりするけど、今は知らない方が良い気がした。

優しくついばむ様に何度も何回もキスをする。

「何か…割りとキスって良いね」
は、はい?

「や、キスだけで満足かなって」
えっ、え~?!

「つむぎは違うみたいだねぇ」
ピンっと額を指ではじかれる。
う、うぅ。
そ、だけど、何か…認めたくなーいっ!
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