第39章 放課後 Date.
二人で部屋にゆきクッションを床におろして花巻先輩にすすめる。
「あの…何か強引に呼んでしまった様ですみません」
「ん。別に良いよ。暇だし。さみしくなった?」
にやっと笑う先輩に笑い返す。
暇じゃないと思うけど、私に時間をさいてもらって嬉しい。
さみしかったわけじゃない。
でも、さみしいって理由があれば優しくしてもらえるならそれでいいかなって思った。
だって最近私は岩泉先輩に避けられてる。
前は血だってよく飲んでくれたのに、全然呼んでくれなくなった。
こっちから出向いても全然近づいて来ないし、私やっぱり嫌われてしまったのかな?
又涙がこみ上げてきた。
何かいいやというやけっぱちな気持ちで花巻先輩に抱きつく。
「一人は寂しいので、その…」
抱いて一一って云うのは浮気だ。
でも今日ばかりは寂しくて、いつもみたいな『薔薇の花嫁として』受け入れるんじゃなくて、私が甘えたくて。