第39章 放課後 Date.
私は…特に先輩とどうこうって考えた事無かったしな。
選ばれないだろうと思ってたし、実際運動部も同学年から選ぶ事が多いよって前の人も教えてくれたし?
「私がまさかあんな場面を見られててまさか覚えられてたなんて思いもしなかったので」
ほんとまさかだ。
私は猫しか見てなくてまさか潜り込んだバスに誰か乗ってたなんて思いもしなかった。
「あれはすごかったね!いやびっくりした」
もうすっかり忘れてほしい…。
「忘れられるような剣幕じゃなかったね」
いやまあ、うん、わかるよ。
私が一番よくわかってるけど、顔をすすだらけにしてスカートまくれた姿なんか見られたくなかったよぉ!!!
「忘れてくださいー」
花巻先輩の肩をつかんでお願いする、けど…、
「まあ、気が向いたら」
すげなく断られた。
そーだよね。
はぁ。
「可愛いねぇ」
ぐしぐし頭をなでられる。
「そんなんじゃごまかされないです!」
「ごまかしじゃないよ。ちゃんと可愛いって思ってるって」
ほんとかしら。
疑いの目を向けているとラーメンが来たので私達はそちらに集中した。