第1章 運命の人になれない運命の人
「いつでも話しかけろよって言ったろ!」
「え、あれが友達になったときなの?」
こんな友達のなりかたってあるの?
「友達のなり方なんてどうでもいいんだよ!
もう俺たちは友達だ!な、カネキ!」
「いつも僕に聞かないでよ
でも、うん、友達になろうよ」
「私と?あなたたちが?」
「おう!」
不思議な人
周りから見たら馬鹿みたいだろうけど、
「うん」
すごく嬉しく思っている私もいて
でもなんだかおかしくて
「うん……あり、がとう
よろしくおねがいします………」
このとき私は
ひさしぶりに笑っていた気がする