第1章 運命の人になれない運命の人
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「おい、聞いてるかー?」
「あ、ぁうん、聞いてるよ
そうだ、ヒデ、私今週末帰るから」
「ん、おう、っていうか今週末って明日じゃん」
「あ、そういえばよかったか!」
なつかしいなぁ
ケンが居なくなって
私は20区や他区をでて
情報をできるだけ集めていた
ふたりとは大学が違ったけど
それでも仲良くしてたから
急にケンが眼帯をし始めて
様子もおかしくなって
でも親友だから、
あんまり聞こうともしなかった
「私、ちゃんと聞いてあげればよかった」
「んー?なんかいったかー?」
「ううん!なにも!まぁということで、
明日、連絡するね?」
ピッ
「ケン……会いに行くからね」