第1章 運命の人になれない運命の人
「ちょっと!」
次の日、私に日誌を託した女の子とほか数名が
裏庭に呼び出して私を囲んでいた
「な、なに?」
「あんたに頼んだあの日誌!
ちゃんと書かないから怒られたんですけど!」
だから無理だっていったじゃん……
「何よその顔、友達もいないくせに
たった一人で刃向かう気?」
「ちょっ、みゆきちゃん、」
みゆきって言うのか
初めて知った
って、そんなこと考えてる場合じゃないってば
「聞いてんの!?」
「私は無理だって……いったのに」
「はぁ?なんていってるかわかんないっての!
次からしっかり書かないとみんなで省くから」
「いいけどよぉー
そういうことする前に、自分のこと棚に上げんなよな」
「ひ、ひで!」
初めて聞く声に私は振り向いた
そこには
おどおどしてる男の子と、
その前で堂々としている男の子がいた