第2章 それはきっと嘘じゃなかった
「アヤトくんになんて言われるだろ…」
「あ!あとね、ケン」
「何?まだあるの?」
ずっと言えなかった
この小さな恋を
君に伝えたら
なんていうかな?
でももう後悔はしたくないから
「ケンのこと
大好きだよ」
小さな頃に読んだ絵本には
王子様がお姫様にキスをして
救ったけど
本当は王子様がお姫様にキスをされて
救ったらしい
「えっぇぇ!?!!」
「頬だからまだ大丈夫だよ
でも、いつかケンが私のファーストキス、
奪ってくれること祈ってるから」
にやりといたずらに笑ってみせた
「もう…ほんとに困ったさんなんだから」
ケンも笑って私をまた抱きしめた。
「他のも奪ってあげるからね?」
「え………?」
私は白い王子様かと思った黒い王子様を
目覚めさせたのかもしれない