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赤と白のその先は
第2章 それはきっと嘘じゃなかった
コツン
コツン
私のヒールの足音が
暗いコンクリートの部屋に響く
明かりは月の光しかない
「だれ…」
月明かりの下に
ケンはいた。
「ケン……久しぶりだね」
変わり果てた姿のケンは
私を見て驚きを隠せずにいた
「わかる?私だよ」
「……どうして…陽菜がここに……」
ようやく平静に戻ったのか
自我を保っている
「会いに来たの」
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