【DIABOLIK LOVERS/短編集/R18】
第4章 汗の匂い【逆巻ライト】
「あ、あったあった。これだよね?」
消毒液を発見すればそれを私に見せてきた。
『あ、そう。それ』
「よしっ、じゃあ足出して?」
『ん……』
言われた通りに足を出せば消毒液染みるんだろうなと考えながら自分の足を眺めた。
「消毒しまーす…んっ」
『痛っ…!』
消毒液があるというのに、傷口を舌で舐めてきた。
「ん?痛かった?」
『ら、ライトくん!ねぇ、消毒液あるでしょ!?』
「だって舐めたくなっちゃったんだもーん」
『もう…』
可愛いけど舐められると痛いんだよ…。全く。
「仕方ないから消毒液を使ってあげるね?」
そう言って、消毒液を膝に垂らしポンポンと綿で消毒してくれる。
『………染みる………っ』
「その我慢してる顔…いいね〜そそる」
『変なこと言わないでよ…もう』
あっという間に手当が終われば、絆創膏を貼ってくれた。
「はい、手足おしまいっ」
『ありがとうライトくん。助かったよ〜…でもなんで保健室に?』
「ん〜?たまたま通りかかったから…ってゆうのは嘘で、いい匂いがしたから」
『いい匂い…?』
「そ。いい匂い…んふっ」