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【DIABOLIK LOVERS/短編集/R18】

第4章 汗の匂い【逆巻ライト】





『痛い…なんであんなんで転んだのかな……』


私は今保健室に向かっている。
理由は、体育の授業中に派手に転んで膝を擦りむいたからだ。


ガラガラ…


『あれ、保健の先生居ないんだ……』


保健室に来れば誰も居なかった。
とりあえず消毒液を借りようとキョロキョロしていれば、背後から聞きなれた声がした。


「あれ〜?名無しはこんな所で何してるのかな〜?」


声の主は逆巻ライト。
嫌な時に会ってしまった、と内心思った。


『あ、ライトくん…ちょっと怪我しちゃって…』


「怪我?大丈夫?」


怪我と聞けば案の定近寄ってきた。


「あらら、派手に転んだね〜…」


『体育の授業で転んじゃったの…。だから消毒しとこうかなって思ったけど、先生いないし…』


膝から流れる血を見ればため息を吐く。


「なら、僕が消毒してあげよっか?」


『え…い、いいよ…自分でやるし』


「いいから、座って?」


そう言って強引に私を椅子に座らせればガサゴソと消毒液を探すライト。




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