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青春あやまち論2【黒子のバスケ】

第20章 側にいたい




そのレオ姉も黛さんの姿を見つけることはできなかったため、後半の言葉は小さく聞こえた。


「退場んときも、気を付けていたけど、それっぽい姿を見なかったんだよなぁ」

「私なんて、黛さんを見つけるのは得意なはずだったのに…」


永ちゃんは後頭部をポリポリ掻きながら、私は残念そうな表情を浮かべながらぼやく。


「結局引退式の後で皆で飯に行ったきり、全然見ないんだよな、俺」

「俺もー。レオ姉はカスミンの留学騒動の時に一回見たんだよね?その時も俺は見なかったし」

「あら、アタシだってほんの一瞬だったわよ」

「…その節は、ご迷惑をおかけしました」


私たちがそれぞれ言っていると、征十郎はその光景を微笑ましく眺めていた。

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