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青春あやまち論2【黒子のバスケ】

第16章 奇跡は起きない




勝負。

木吉さんは永ちゃんを躱し、ゴールへ向かうも、永ちゃんに弾かれる。


「なんて力だ…」

「おう、そうだ力だ!技なんて使った覚えはねぇよ!それよか木吉ぃ…テメェさっきのリアクション…まさか昔俺と戦ったこと忘れたんじゃねぇだろうな!?」

「?いや…対戦したことは覚えてるよ」

「問題はその後お前が言ったことだよ!ふざけやがって…覚えてねぇなら教えてやるよ…!」


怒った顔のまま永ちゃんは昔話をし始めた。

この話は、以前私が「どうしてそこまで筋肉をつけたがるの?」と尋ねた時に聞いた。

私は二人の因縁?なのだろうか?という宣戦布告にふぅ、と息を吐いた。

再開したC対決、『鉄心』対『剛力』。


「おぉらああ、ぁマッ…スルゥー…スクリーンアウト!!」

「ぐっ…ぬうう…おぉお!」


う、うるさい。

だが、流石は『無冠の五将』であり、強豪洛山のレギュラーと言える永ちゃん。

木吉さんはまだ空中戦がある、と手を伸ばした。


「ぬぅうぉお…おマッスルゥー…リバウンドォ!!」


リバウンドを取ったのは永ちゃん。

だけど、やっぱりうるさい。


「てゆか、毎回あれ言うのホントやめてくんないかしら」

「ああ…暑苦しくてうんざりだ」


レオ姉と黛さんも同じ意見だったようで、ぶつぶつ言っていた。

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