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青春あやまち論2【黒子のバスケ】

第15章 洛山のマネージャー




「…何の用だ。僕はお前に辞めろ、と言ったはずだ」


こちらには一切目もくれず、征十郎は冷たく言い放った。


「征ちゃん、もう一度考え直して?」

「そうだぜ?藍川だって悪気があったわけじゃねーんだしよ」

「俺らにはカスミンが必要なんだって!赤司だってわかるだろ?」

「……」


三人は必死に征十郎に訴えかけるが、征十郎は答えない。

私は俯き、征十郎の前に歩み出た。


「征十郎…ごめ…いいえ、すみませんでした」


私は深々と彼に頭を下げる。

こんなことくらいで彼が許してくれるなんて思ってもいないが、せめて気持ちだけでも伝えたかった。


「私…本当に黄瀬を放っておけなかったの…洛山のマネージャーとしてとるべき行動ではなかったことはわかっているわ…だけど、これだけはわかってほしいの。…私は…洛山の、皆のマネージャーでいたい…マネージャーを続けたい、です…」

「カスミン…」


あの頃の征十郎に戻ってほしい。

それと同じくらい、私はこのチームを支えたい。

それは本心だった。


「……」

「オイ、赤司!藍川もこう言ってんだ!何とかいったらどうなんだよ!!」


それでも何も言わない征十郎に、永ちゃんは声を荒げた。

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