第3章 ウォータイム
「次に向かうわよ、ついてきて」
次に案内された場所は、沢山のコントロールポッドが設置されてある場所だ。
「此処はコントロールポッドルーム。今からあなたたちは此処に置いてあるコントロールポッドに乗り込んでセカンドワールド上でLBXを動かすの。だけど……」
美都の冷酷な表情は、歪んでいく。怒っているのだ。
怒りの矛先は真尋に向けられる。
「日暮先生。いつまで私に説明させる気ですか?此処から先はジェノックの機密に関わります」
「……わかりました。この借りはいつか」
「そう言って返したことはないですね」
暫しの沈黙。その沈黙に耐え切れなかったのか、真尋が打ち破る。
「……失礼する」
そう誤魔化し真尋は美都に背を向ける。ミクルは真尋の後を追う。
「ミクル!また後でな~!!」
「あ、ああまたね!!」