第3章 ウォータイム
銃声と金属の音が鳴り響くのを見て、ミクルは目を輝かす。
「戦ってる……。すごい!」
「しかも、かなりハイレベルだ……。でも何故?」
「何故、わざわざ現実と同じ地形のジオラマでバトルを行うのか?そして、此処まで大規模に行う必要があるのか……。そういう質問かしら?」
ヒカルは静かに「……はい」と答えた。
「それは……。これが『世界戦争』のシミュレーションだから」
「「「!?」」」
「此処では、世界の主要な国々の軍事力をLBXの数と性能に置き換えて戦闘のシミュレーションが行われている。つまりこれは、一種の疑似戦争よ」
「疑似戦争!?」
「保有する資源、各国が結んだ同盟、技術力様々なデータに基づいて各チームの所持戦力に反映されるわ。もし、世界で戦争な起こったらどうなるのか……。それを知るために」