第3章 ウォータイム
「10㎞!?」
「マジかよ!?」
ヒカルは地上に視線を落とす。其処には都道府県があった。そして、目を見開きする。
「この地形は、まさか!?」
「気がついたようね。此処の地形は地球上の地形と全く同じ」
「だからセカンドワールド……第2の世界」
「此処に存在するほとんどのオブジェクトが現実世界と同じような機能を持っている。太陽光シミュレーションにより時間経過を表現。更に、天候まで変化させられるようになっているの」
「そうなんですか……」
アナウンスが告げる。
『ウォータイム開始まであと20秒。全プレイヤーは戦闘の開始までに備えて下さい。繰り返します。全プレイヤーは戦闘の開始に備えて下さい』
アナウンスが告げ終わった後、アラタの頬から何かが通るものが見えた。LBXだ、オーディーンに似ているがカラーリングが違う。幾多のオーディーンたちが空を切る。
そのオーディーンたちを邪魔するかのように、銃弾がオーディーンたちを襲う。