第3章 ウォータイム
「そうね……アラタ、ヒカル。あなたたちの所属は先ほど説明した通り『ジェノック』よ」
「ミクル。我々のクラスは『ハーネス』だ」
(つまり、僕とアラタ、ヒカルは敵同士……ということか)
せっかく仲良くなれたと思ったのに、敵になるとは。
「此処では仮想国、すなわち架空に設定された国に分かれて戦ってもらうことになるわ」
ますますアラタの顔が輝かしくなる。
「そういう設定なんですね!気分高まるぅ~!ミクル。ライバル同士だけど頑張ろうな!」
「……うん!」
次に向かった先は、また扉だ。
「この先に、LBXのバトルフィールドがあるんですね」
「ええ、これがあなたたちの戦場……『セカンドワールド』よ」
中に入り、ミクルたちは乗り物に乗る。地上には、仮想国がある。そして、天井は幾つもの柱に支えられている。
アナウンスが発される。
『定刻となりました。これより、セカンドワールドを開始します』
支えられた柱が消失し、ホログラムの日差しが射し込んだ。
「すげえ!?」
「これが、全長10㎞に及ぶ巨大ジオラマよ」