第5章 三角関係
3時間目。
特別に先生が空けてくれた。
どうやら、2時間目に作ったお菓子を
渡して、食べる時間らしい。
早速渚くんに渡そう♪
「渚くんー!」
「あ、ハル。どうしたの?」
「これ、よかったら食べて?」
「マカロンだ!本当にいいの?」
「勿論!」
「ありがと。頂きます」
「ど、どうかな?」
「美味しいよ(ニコ)ありがと!」
「ヾノ≧∀≦)イエイエ!じゃ、他の人にも渡してくる!」
「…」
「カルマくん!」
「ん?あー、ハルじゃん。どした?」
「これ、よかったら食べて!」
「美味そ。チョコか。じゃ、頂きます」
「どうかな?」
「美味しいよ、ありがと。」
「よかった〜!」
〜〜一方その頃〜〜
「どうしたの渚。」
莉桜が渚に話しかける。
「なんか…ハルが一生懸命作ったお菓子を
僕だけじゃなくて、カルマくんや磯貝くん
とかにまであげてるから…ちょっと嫉妬
してただけ。」
「なるほど。2人は付き合ってるの?(ヒソッ)」
「う、うん。誰にも言わないでね?」
「わかってるって!2人の仲、応援する
からさ!」
「ありがと!」
「あ、渚は気づいてる?ハルが
お菓子に込めた感情。
みんなには、普通の形のマカロンだけど、
渚のは♡型だったでしょ?」
「あ…確かに…!」
「だから、大丈夫。アレは
本命?みたいな。みんなには、
いつもありがとう系だよ。
渚の為に一生懸命作ったんだよ、ハル。」
「そうだったんだ…。」
渚は安心した。
自分だけ特別な感じがしなくて。
「莉桜。ありがと。ハルの気持ち、
ちょっとは理解出来たかもしれない。」