第13章 Reunion
「レオ作戦は進んでいるか?」
『それが・・・』
「なんだ。どうした!?」
『いま少しやられ気味なのれす・・・。』
「なんだって!!?」
『ごめんなさいれす!!切るれす!!!』
電伝虫の奥で大きな爆発音。
「まずい。」
「どうしたの?」
レベッカが心配そうに聞いてきた。
「棄権する・・・。」
「え!」
「仲間が今・・・。」
こんなときにのんきに大会なんて出ている暇はない。
「できないよ?棄権なんて・・・。」
「何!?」
「ここに入ったら棄権なんてできないんだよ。」
まぁなんとか・・・。
「いや、大丈夫だ。リングに入ってすぐ飛んで出ればいい。」
「そんなこと出来るの?」
「私は龍だ。」
「能力ね。」
レベッカは納得したようだ。
「私は出ない。だからがんばれよ!」
「うん!!」
エスメラルダには勝利より大切なものがあった。
それが今、危険に晒されている。
見捨てることはできない。
「リングの修理が整いましたぁぁぁぁ!!いよいよ決勝ぉぉぉぉぉ!!!!!」
選ばれた5人が入場する。
サボの目はしっかりとエスメラルダに向けられたいた。
だが変装しているサボにエスメラルダは気づかない。
そして・・・
「始める前に!!!」
エスメラルダが叫んだ。
「私は棄権する!!」
「んな何ィ!!」
ギャッツの声を無視してエスメラルダは飛び立った。
「エスメラルダ!」
サボは必死に呼んだ。
だが彼女には届かなかった。
エスメラルダは急いでドレスローザの基地へ向かいそこから地下道を通って貿易港へ向かった。
無事でいてくれトンタッタ。
私が行くまで持ちこたえろ!!
エスメラルダは再び電伝虫をかける。
出てくれ。
だが一行に出る気配がない。
そして貿易港へ着いた。
やはり・・・。
戦地になっていた。
時間がかかりすぎたのだろうか。
奥で最高幹部と戦っていたのだろうか。
鼻の長い男が気絶しそうになって何かを食べさせられていた。
きっと麦わらの一味の・・・。
そのときだった・・・。
シュガーが気絶した。
オモチャたちが戻っていく中エスメラルダはレオの元へ急いだ。