第13章 Reunion
「Eブロック!!たった今入場してきたのはここ数年行方をくらまし続けた女戦士!」
ギャッツが紹介をする。
「ラファティ虐殺で唯一生き延びたラファティ血族!!ブラッディドラゴンことラファティ・エスメラルダァァァァ!!」
エスメラルダは帽子を捨てた。
自分に向けられる視線も歓声も気にならなかった。
「何ィ!!」
コロシアム内ではサボが食い入るように窓から身を乗り出した。
「エスメラルダだと・・・?」
まさか本当にいたのか!?
サボは先ほど弟のルフィと再会し用事のあるルフィと入れ替わったばかり。
今はルーシーだった。
サボは必死にエスメラルダの姿を捜した。
「どこだ・・・!?」
肉眼ではあまりよく見えない。
だが・・・
「いた!」
髪は短くなってはいるが赤い髪が確認できた。
「嘘だろ・・・?マジか。よかった・・・。」
そして今戦いのゴングが鳴った。
エスメラルダの強さは健在だった。
愛刀夜桜で切りかかる。
能力は極力使わないようにしていた。
「勝ってやる。」
そう呟くとエスメラルダは龍の姿になり空を舞った。
「おぉぉ!ラファティ・エスメラルダが能力でドラゴンになったぁぁぁ!!」
中継にも熱がこもる。
「さっさと終わらせるよ。こんなに弱い奴らしかいないと
退屈だ。」
エスメラルダは覇気を込めた龍の尾を高く振りかざした。
「全滅しろ・・・。」
そしてもの凄い衝撃でリングは破壊された。
たった一箇所残った場所にエスメラルダは降り立った。
「なんとぉ!脅威の速さで勝者が決まったEブロック!!やはり優勝候補のブラッディドラゴンが決勝へ進出!!」
エスメラルダはコロシアムの中へ戻った。
するとすぐにレベッカが駆けてきた。
「凄かったよ!これで一緒に行けるね決勝!」
「あぁ。早すぎたな。」
「これからは敵同士だけど終わったら友達になって!」
友達・・・。
「勿論いいさ。」
エスメラルダはレベッカの差し出した手を握った。
そして肩をポンと叩き
「この国の闇に必ず光を灯そう。」
ドフラミンゴを打とうとする計画がすでに動いているのだ。
エスメラルダは電伝虫を取り出してどこかへかけた。