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光と闇に潜む龍【サボ】

第13章 Reunion


エスメラルダは自分の出番を待った。

自分がこの大会に出ようと思ったのは名を広めるため。

だから別に勝てなくてもいいのだ。

ラファティ・エスメラルダが出場した。

それだけでも十分だった。

騒ぎを起こすだけでいい。

大会に出場するだけしてあとは上から飛んで脱出したっていい。

どんな方法でもいい。



そして今Cブロックの勝者が決定した。

勝者はルーシー。

素性は麦わらのルフィ。

「やはり勝ったのか。」

エスメラルダの元へある人が駆けてきた。

「レベッカ・・・。」

「エスメラルダさん!私がんばるから!!」

「あぁ、決勝で共に会おう。」

レベッカは盾を捨てた。

「いらないのかい?」

「うん。」

「そうか。」

「じゃあ行ってくるね!」

「がんばれよ!」

レベッカは微笑むと潔く戦いへ向かった。

私はここでお前の健闘を祈っているよ。

死ぬんじゃないぞ。

Dブロックスタート・・・。






エスメラルダはひたすら待った。

まるで2年前グリーンビットでサボのことを待っていたときのように・・・。

あの2年はとてつもなく長く感じられた。

たぶんこれからもそんな長いときを過ごさなくてはならないのだろう・・・。

サボがいたから毎日が楽しかった。

辛いことがあってもサボがいた。

背中にある傷がサボとの関係を切れなくさせている。

「サボは髪を切るなと言ったが・・・。」

これは決心の象徴だ。

エスメラルダは短剣で髪を肩までの長さまで切った。

ばさばさと落ちる赤い毛。

「サボ。お前が見たらなんと言うかな?」

くっくと笑いながらエスメラルダはDブロックの様子を見に行った。

するとどうだろう。

出場者が全員倒れている。

「何が・・・ん?あそこにいるのはキャベンディッシュ?つまりハクバの仕業か・・・。」

と、そのときリングの中心で立ち上がる人影が・・・

「レベッカ。」

そうDブロック勝者はレベッカだった。

さぁ。

私の出番だ。

どうせ出るなら勝てばいい。

レベッカと約束した。




このときすでに。

エスメラルダの知らない場所で感動の再会。

そして入れ替わりが起きていた。
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