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光と闇に潜む龍【サボ】

第13章 Reunion


エスメラルダの元へAブロックの情報が入った。

勝者はシーザス・バージェス。

「決まったか。」

エスメラルダは少し顔を出してみることにした。

窓から覗く。

今はBブロック。

だいぶ数が減っていた。

「待て!麦わらぁ!!」

後ろが騒がしい。

エスメラルダはトンタッタにもらったつばの広い帽子をさらに深く被った。

「俺はルーシーだ!!」

「僕の目は誤魔化せないぞ!!」

うるさいな。

ん?

麦わら?

「なるほどな。」

その光景を影から覗く者がいた。

サボだ。

だがサボは奥で顔を隠す女がエスメラルダだと気づかない。

サボが見ていたのは大会の様子だ。

ルフィにすら気づいてはいない。


ワー


「Bブロック!!生き残ったのはバルトロメオー!!」

中継が流れた。

「決まったな。」

エスメラルダはマントの男のすぐ横を通りすぎた。

それがサボだとは気づかずに・・・。

すれ違う2人の再会はまだ先だった。

次はCブロック。

さぁどんな結果になるのだろうか。

エスメラルダは場所を変えて見ることにした。

なるべく人通りの少ない場所を選んで・・・。

「ここでいいや。」

エスメラルダは壁際に寄りかかってBブロックの様子を眺めた。

「ドン・チンジャオか。麦わらが残る可能性はどの位だろうか・・・。」

戦ってみたいものだ。

麦わらのルフィ。

「ふ・・・。」

決勝戦に共に生きてたら・・・。

そして後ろをある男が通った。

エスメラルダは大して気にしなかった。

「きっと会えるさ。」

自分に言い聞かせるようにその場を後にした。

近くにいた男はサボだった。

サボは今の声を聞いた。

「まさかな・・・。」

エスメラルダなわけないだろ?

あいつはこんなとこにいるわけねぇ。

だが気になるものは気になる。

サボは追いかけた。

だがすでにその女は姿を消していた。

「あいつなわけ・・・ねぇよなぁ?」

エスメラルダ。

お前は今どこで何をしてるんだ?

もう2年も会っていないけどよ。

俺はこの2年、お前のことを考えなかった日はないんだぜ。

だからよぉ。

生きてるんなら教えてくれよ。




お前の居場所を・・・
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