第13章 Reunion
サボと生き別れてから2年。
エスメラルダを失って2年。
サボもエスメラルダも乗り越えた。
そしてドレスローザにて・・・
海賊同盟のニュース。
麦わらのルフィと七武海トラファルガー・ロー。
それが今ドレスローザに向かっている。
さらにドフラミンゴ七武海脱退の誤報。
それらが小人族の反ドフラミンゴ体制を整えさせた。
今こそ混乱に乗じて反撃のとき。
だがエスメラルダは気づいていない。
この国にサボ達が来ていることに・・・。
「いいか今こそ反撃のチャンスだ!」
「そうれす!まず闘魚を仕留めて腹ごしらえするのれす!」
『おぉー!』
ここで時を待とう。
「じゃあ僕たちは見回りに行ってくるれす!」
「私はコロシアムへ行くよ。少し興味があってね・・・。」
「了解れす!ウィッカを連れてってくださいれす!」
エスメラルダはウィッカを乗せ龍になった。
グリーンビットとドレスローザを繋ぐ橋には闘魚がいるのだ。
エスメラルダは静かに飛び立ち海岸へ降り立った。
「ここでいいかい?」
ウィッカを下ろして言う。
「はいれす!ありがとうれす!!」
エスメラルダは一人コロシアムへ向かう。
賞品はメラメラの実。
能力に興味はないが大会に出てみたくなったのだ。
ブロックはAからE。
エスメラルダはEブロックとなった。
エスメラルダは出番まで姿をくらませていた。
自分がこの大会に出て優勝すれば情報として革命軍に入る。
そうすればすぐに来てくれるはずだ。
コツン・・・
「・・・。」
エスメラルダは足音に振り返った。
「あの、どうも。」
ここでは有名な剣闘士レベッカだ。
「どうも。何か用かい?」
「いえ、大会に出られるのだったらどうしてこんな所にいるのかなと思ったので。」
「あぁ。私はEブロックだから出番はまだまださ。それにあまり自分がここにいることを本番前に知られたくないんでね。」
「そう。ごめんなさい。」
「いや、別に構わないよ。」
「名前聞いても?私はレベッカ。Dブロックよ。」
「ラファティ・エスメラルダ。」
「健闘を祈っているわ。」
「こっちこそ。決勝で会おう。」
レベッカは立ち去った。
レベッカか・・・。
助けてやりたいな。
囚われの罪のない剣闘士達。
自由にしてやれたらいいのに・・・。