第12章 Help・・・
エスメラルダが消えた。
サボは怒り任せにくまに飛び掛る。
「エスメラルダをどこへ飛ばしたぁぁ!!」
だがくまはすでに目的を達した。
そのため戦意はなくサボから遠ざかっていった。
「くっそぉぉぉぉ!!!」
ショックで気絶しそうだった。
エスメラルダは消えた。
サボは鉄パイプを落とし膝を突いた。
そして大量の涙を流した。
自分が最も愛した者を奪われた。
生きているはずなのは分かっている。
それでも・・・
辛かった・・・。
サボはその後帰ってこない2人を心配した革命軍の者たちによって発見された。
サボはエスメラルダのことを聞かれると
「あいつはもういない。」
とただただ言った。
調査は中止されすぐに本部へ戻った。
ドラゴンは
「エスメラルダの情報を集めろ。」
とだけ言った。
軍の誰もがサボに同情した。
失ったものが大きすぎたのだ。
一方エスメラルダは3日宙を舞いどこかの土地に落ちた。
「大変れす!大人間が落ちてきたれす!!」
そう、グリーンビットへ・・・。
気絶しているエスメラルダは泣いていた・・・。
2日後・・・
「ん・・・」
目を覚ませばそこには見たことのない光景が広がっていた。
「サボ?」
サボは近くにはいないんだ・・・。
「大人間が起きたー!!」
ん?
「君は・・・小人かい?」
「そうれす!僕たちはトンタッタ族れす!」
エスメラルダは泣き出した。
「どうしたれすか?」
「サボ・・・。」
逢いたい。
サボに逢いたい!
でもそれは叶わない。
「私の名はエスメラルダ。私を助けてくれてありがとう。」
「いいんれすよ!僕はレオれす!!」
「私がここへ落ちてきた理由を話そう・・・」
エスメラルダはすべてを話した。
途中涙が止まらなくなった。
「そうだったんれすか・・・。」
「私は行く宛てがないんだ。」
「僕らといればいいれすよ!」
「私なんかが・・・迷惑だよ。」
「いいれす、いいれす!」
レオはエスメラルダの膝に乗り言った。
「エスメラルダさんは強いれすか?」
「竜になれるんだよ。」
「だったら僕らの副リーダーになってくださいれす!」